結核日記~その6~

~前回までのあらすじ~

 

なんとか怪人肺カメラを乗り切ったおちゅう。だが命の灯は刻刻と減っている。

どうなるおちゅう?

 

ぜえぜえ・・・

 

肺カメラを終え車いすに乗せられて移動させられ落ち着くまで安静にするとのことである。

 

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麻酔のせいで喉が渇く・・・

 

だが2時間は水分も禁止である。

 

なぜこんな目に合わなければならないのか・・・

 

くそっ!「推定結核」のせいか!

 

かの幕末の俳人 正岡子規さんも肺結核で亡くなったという

 

偉大なる才能の人ほど幸が薄い傾向がある、はっ!もしかして自分もそうだったのか・

 

「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺

 

すばらしい、、、いまさら詩が心にしみわたる。

 

平成に正岡先生がいたとしたらこう詠うであろう

 

「咳すれば 皆が振り向く 西麻布」

 

ここに平成の俳人(廃人)が生まれた瞬間である。

 

ああ正岡先生、一緒の時代を過ごしたかった、自分も死期が近いから天国で一緒できますね。詩読みましょう。

 

そんな事を考えていると2時間が過ぎ、グビグビ水を飲んだ。

今日採取した物を培養するため結果は半月後にでるらしい、結核疑いからこの時点で半月。さらに悶々とした状態で結果待ちとはなんとも落ち着かない。

 

季節はもう秋に入ろうとしている、、、、

 

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