結核日記~その7~
9月に入った。
金足の吉田君は頑張った。君の力投と白球を追う姿は見る者の涙を誘った。
進学しようが、プロ行こうが応援していきたい。巨人はやめてね。
菌の培養の為半月待つことになったが、仕事へ行くことも禁止されちょっとしたプチバカンスモードに入った。
僕みたいな小市民は半月休み与えられたら小躍りしそうなものだが、今の健康状態ではまったく嬉しくない。逆にずっと1人でいると色々考えてしまいますます落ち込んでくる。
治すことを考えよう!
ネットで色々結核くんについて検索し理解しようとしたがまあややこしい。
共通してることは薬何種類ものんで半年から1年飲むこと。副作用でること。治ったと思いきや再発も全然あるよ♪♪
さらに落ち込んだ・・・
さらに納得いかない事がある!
病院代が高い。
毎回毎回5千円前後から1万前半かかる。これ、いつまで続くの?
詳細が気になって明細書をみる。CTや肺カメラの日は1万超えてもしかたないか、、
えーっと痰の検査の日はと、、、
痰を出して検査してもらうのに3900円
な、なんだと、、
明治の女流作家樋口一葉も24歳に結核でなくなっており、家もひどく貧しかったらしい。
ああ樋口先生。僕も後を追います
博打を真剣にやらなければならない事態に陥ってしまった。
結核日記~その6~
~前回までのあらすじ~
なんとか怪人肺カメラを乗り切ったおちゅう。だが命の灯は刻刻と減っている。
どうなるおちゅう?
ぜえぜえ・・・
肺カメラを終え車いすに乗せられて移動させられ落ち着くまで安静にするとのことである。
麻酔のせいで喉が渇く・・・
だが2時間は水分も禁止である。
なぜこんな目に合わなければならないのか・・・
くそっ!「推定結核」のせいか!
偉大なる才能の人ほど幸が薄い傾向がある、はっ!もしかして自分もそうだったのか・
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
すばらしい、、、いまさら詩が心にしみわたる。
平成に正岡先生がいたとしたらこう詠うであろう
「咳すれば 皆が振り向く 西麻布」
ここに平成の俳人(廃人)が生まれた瞬間である。
ああ正岡先生、一緒の時代を過ごしたかった、自分も死期が近いから天国で一緒できますね。詩読みましょう。
そんな事を考えていると2時間が過ぎ、グビグビ水を飲んだ。
今日採取した物を培養するため結果は半月後にでるらしい、結核疑いからこの時点で半月。さらに悶々とした状態で結果待ちとはなんとも落ち着かない。
季節はもう秋に入ろうとしている、、、、
結核日記~その5~
ちゅんちゅんちゅん
8月某日晴れ雀のさえずりが気持ちいい。
普段は動物の鳴き声や人々の生活音など眠い時にはうるせーなー小物どもがと思う性格であったが、結核疑いで生命の危機を感じている今生けとし生きるものすべてが愛おしく思えるから不思議だ、、
「ああ、生きてるってすばらしい」
素直に口に出る。本屋にいって聖書も買おうと固く決心した。
覚悟を決めて病院に向かった。
胃カメラは2年前に経験した。体を横にし喉に麻酔をしカメラをいれた経験が蘇る。
ものすごく辛かった。泣きそうになった。てか泣いた。
しかし2度目なら耐性(バフ)はついている。大丈夫!
しかし書類を渡された瞬間胃カメラ以上の恐怖が込み上げてきた
こ、これがフィアー(恐怖)・・・
超痛そうじゃん😭
耐性はなかった(デバフ)
検査をする際においての危険性も読まされサインする。なんか手術みたいだ。嫌な予感しかしない。
指定の病室へ向かう・・・
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった by 川端先生
もとい
重苦しい受付のドアをくぐるとそこは手術室であった・・・・
オワタ
想像以上である。
TVでお決まりの手術室、着替えをすませ周りを見ると医者・看護師等5人体制だ。
医「喉に麻酔をし唾液の分泌を抑える筋肉注射をし、その後カメラを通します。
最初だけ若干苦しいですが管通れば楽になるので力をぬいていて下さい。」
おちゅう「は、はい」
医「では始めます。」
座った状態で口を開く。
霧吹きみたいなもので喉に麻酔をかけていく。喉に苦みがはしるが我慢する僕。
少しして、
医「あれ?あれ?」
どうやら霧吹き上にならずピューっと直線に出るため少し焦っており何度もゴミ箱に向かって調整をしている。
今度街であったら泣くまで虐めようと固く誓った
そしてクソ痛い唾液抑制注射を打ちベッドに仰向けになる。
目隠しをされ
医「力をぬいてー。入れますよー」
処女を失うときはこんな緊張感なのだろうか・・・
肺カメラ処女喪失の感想
地獄の苦しみである。言葉では表せない。
喉に入る違和感、むせる苦しみ、とめどなくあふれる空っぽの胃からげぼ吐くときの粘っこい唾液がうつ伏せの状態からとめどなくあふれる。
医「ねえ?注射打ったよね??」
看「はい。もちろんです。」
おまえたちさぁ。患者を不安にさせるような会話するなよ。聞こえるんだよ
仰向けのためみるみる口にたまり呼吸も苦しく涙があふれて仕方ない。
されに苦しさのあまりむせるためさらにくるしい。
医「後3分で終わります。ちからぬいてー」
抜けるわけない。条件反射しらねーのかやぶ
7-8分かかったと思う。
動く力もない、、その結果、、、、
こうなった。
結核日記~その4~
ドキドキ ワクワク
こんな気持ちになったのはいつ以来であろうか・・・・
「今日は待ちにまった結果発表!」の日である~
胸の鼓動が止まらない 単なる動悸である。
医者「おちゅうさん。お入りください」
おちゅう「は、はい」
心拍数あがる
おちゅう「失礼します。どうでしたか?」
医者「痰からも菌が見受けられましたが、まだ結核確定とはいえません。追加で気管支鏡検査を行いましょう。」
おちゅうの心「??なにをいっておるのだここ奴は。先日あんなみじめな思いをし痰をがんばって出してさらに不安な週末を過ごしここに来たのではないか。その上まだ確定ではない上追加検診だと!!!あの青7上段はなんだったんだ!!さては裏ロムだな、、
無礼者め、成敗してくれるわ!」
おちゅう「え?どういうことでしょうか?」
あれやこれや質問・・・・・
結核は抗酸菌という菌の内の18種類のうちの1つであり、ちゅうはCTと痰で抗酸菌はみうけられたが、詳しい種類まで選別できるほどの数はいなくそれを調べるために追加検査らしい。
要約
抗酸菌組系結核一家が最大派閥であり、他は結核一家内の枝の組であるという事である
しかし他の菌であったからといって安全ということはなくなかには下手を打ったらやられてしまう危ない菌組もあると、、、、、
なんて危険な菌なんだそんなだから国から指定暴菌になるのか、、、、
医「肺にカメラ付きの管を通し検体を取る検査になります。胃カメラと似たような検査です。」
なんてこった・・・・結果は延ばされさらに追加検査だと、、、そして肺にカメラを通すという聞くからにつらそうな検査ではないか、、、、
おちゅうは胃カメラが非常ににがてである。
結果延期による落ち込みと肺検査という憂鬱な気持ちが重なりながらトボトボと帰路につきまっすぐ家に帰る僕、しかし後日おちゅうが受ける検査は想像以上にきついものであった!!!
次回予告!!
~おちゅうに迫る危機!怪人肺カメラ!動けない状態で絶体絶命の巻!!~
結核日記~その3~
「みんなお疲カレ~結核だったわー」
いや違うな、深刻な顔で報告するか。。。
私は伝え方に相当悩み、前夜はほぼ寝れなかった。
心配かけたくない!悲しむ顔をみたくない!絶対半泣きになって今にも号泣しそうになる皆の顔が目に浮かぶ、だからこそ本人は笑顔でいなければ!でないと皆心配しすぎて心労で倒れるという2次被害が生まれてしまう。それだけは防がなければならない
再検査に行く事は伝えてあった。その時はまだ「えー癌?」「さようならー」
とかなごやかな会話であった。
結論「おちゅう結核になったってよ!」
である。
桐島君もびっくりである。
よしいくか!私はなるべく平静をよそおいマスクを確かめて会社に入る。
Y本さん(31・男)がいる。
「あ!おちゅうさんお疲れ様です!検査どうでした?」
実はかくかくしかじかで、、、
泣き顔が想像できる、、ああY本さん申し訳ない。
「結核?ですか??え??やばくないすか?」
僕との距離が数m離れる。言葉では心配しているが全く心が入っておらずあきらかな嫌悪感をかもしだしている。こういう中途半端な気遣いがいらいらする。
その奥に行くと
Iぶき(25・女)がいる。
「どちら様ですか?」
数日ぶりにあった照れ隠しをしているのが手に取ってわかる。泣き顔が想像できる、、ああIぶき申し訳ない。実はかくかくしかじかで、、、
「結核!?近寄るな!早く帰れよ!」
はっきり迷惑と告げられる。顔をしかめながらペッ!と唾もはいた。
扱いがひどい。おちゅうのおは「汚物の汚」かな?と思ったこの糞女!
皆の泣き顔どころか僕自身が泣きそうになっていた。
「ぷるるるるぷるるるる」
取引先のS井さん(34・男)からの着信である。
大事な顧客様なゆえ今回の検査の事もつたえてありその際には万が一には俺が面倒みるとの言葉もいただいている。もつべきものは金持ちである。
「おちゅうさんどうもどうも^^お元気ですか?」
この人とは妙に馬があい公私混同できる数少ない顧客様である。やはり付き合う人というのはとても大事である。結核を伝えることが申し訳なく思いつつも実はかくかくしかじかで、、、
「うきゃきゃきゃきゃきゃきゃ」
爆笑してやがる。この北海道のサルが!
家までの帰路の途中文房具屋によりKOKUYOのデスノートを買った。
結核日記~その2~
「おちゅうさん。結核BIG BONUSです。」
綺麗に青7が上段に並んだ。
肺のレントゲンからの再検査からのCT、そして痰を無理くりだしての結果である。
正直実感もないし未だに信じられないのが本音である。
だがしかし、先生からの説明によるとなかなか大変な病気であるとのこと・・・
1、太古エジプトの時代からの難病であるらしい
2、日本においては報告の義務があり病院から保健所に連絡がいくらしい
3、治療に数か月~年単位かかるらしい
4、周りの方々にも感染させてしまうらしい(結核の症状にもよる)
まあ簡単に言うと人に移すし治りにくいしつらい闘病になるってことは把握はした。
排菌という菌をまきちらす状態であれば隔離入院!そうでなければ入院はまぬがれる可能性はあるが色々制限がかかるとのこと。
お「先生!仮になんですけどね、来月頭みーちゃんと富士急ハイランド行かなくちゃいけないんですけど、数日であれば可能でしょうか!」
先「あきらめてください」
お「今年1番のイベントなんです!いや!人生最大といってもいい!」
先「ですから~!む・り」
目の前が真っ暗になった、、なんでこんなタイミングで・・・せめて健康診断をあと1か月遅らせていれば富士急行けたし、みーちゃんといい雰囲気になって、戦慄迷宮にいこうものならおちゅうの漢らしさでみーちゃんを守り、でもってつり橋効果で恋愛感情がうまれ熱い接吻・・・・(*´Д`)ハァハァ
先生は冷静に今後の予定について話し始める。
結核菌を排菌してるか否か。
結核であることは間違いないが排菌の是非を確かめるの事。
数日かかるらしい。
また来週明けに診断に来るが職場には報告しなければならない、
なんて言おう・・・
結核日記~その1~
2018年8月某日
「おちゅうさん。肺に影が見受けられますね。念のため再検査します。」
「え??」
私は耳を疑った。
具合が悪すぎてクリニックに行った結果アルコール性肝炎が発覚し早2年・・・
注射打ったり、禁酒したり自分なりに頑張ってはいた。
ある日ふとついでに取った肺のレントゲンの結果が冒頭の言葉である。
肺癌てこと??・・・急にすごく不安になった。
この世に生を受けて40年たったがここ数年病院に大分世話になるようになった。
・35の時には親知らずの手術でなんだかんだ3か月入院
抜いた後原因不明の蜂窩織炎や急性骨髄炎を併発
・38の時にはある日大好きな酒を1口飲んだ瞬間嘔吐
検査の結果アルコール性肝炎、脂肪肝 ちなみにGーgtp1850
医者、看護師共に驚きのあまり震えていた
中年の自覚はないでもないが同年代に比べてはるかに若い自負がある。
そう!ようはコナン君みたいなものである
六本木に軽く飲みに行けばきらびやかな女子たちからすぐさまラインを聞かれ交換でもしようなら最後、平日の夜はひっきりなしに飲もう飲もうと連絡がくる。
土日の週末であればまだ時間は作れるのだが皆私の美しすぎる本命の彼女がいると思い込んでいる為かお誘いのためしが来たことはない。
おちゅうが魅力的すぎて勇気がでないのは重々わかるが時には積極的な行動も必要であるとは思う。
そう金足農の2ランスクイズのように。
なんにせよ魅力的すぎるのも不便なものだと思う今日この頃である。
さて話を戻すと、、、、
結局わざわざレントゲンの結果をCDRに焼いたものを紹介状をそえて中目黒にある基幹病院にいくことになりCTの検査をうける。
「おちゅうさん。結核の青7上段です。BIGかRを確かめるので目押しをお願いします。」
痰の検査をして確定診断をするらしい。
「結核?はてこの平成の時代にこの吾輩がそのような遺跡のような病にかかるはずはありませんが」
「このリーチ目を見る限りほぼまちがいありません」
おもむろにマスクを渡され診察室をおいだされ、仕切りのある1畳ほどの部屋で加湿器にマスクをつけた物みたいのをすいながら試験管のようなものに痰を吐くようににいわれた。
男性なら経験があると思うが大事な時に勃たなかったり、中折れしたりするのと同じように、いきなり痰を出せと言われても出せないものは出せない。
仕切りの向こうでは醜女の看護師がまだかまだかと奇声を上げている。
もちろん勃つはずもない。
結局家でだしてまた明日持ってくることになった。
しかたないビデオボックスにでもいって好みの女優をみて出すことにしよう・・
2018年8月某日
「おちゅうさん。肺に影が見受けられますね。念のため再検査します。」
「え??」
私は耳を疑った。
具合が悪すぎてクリニックに行った結果アルコール性肝炎が発覚し早2年・・・
注射打ったり、禁酒したり自分なりに頑張ってはいた。
ある日ふとついでに取った肺のレントゲンの結果が冒頭の言葉である。
肺癌てこと??・・・急にすごく不安になった。
この世に生を受けて40年たったがここ数年病院に大分世話になるようになった。
・35の時には親知らずの手術でなんだかんだ3か月入院
抜いた後原因不明の蜂窩織炎や急性骨髄炎を併発
・38の時にはある日大好きな酒を1口飲んだ瞬間嘔吐
検査の結果アルコール性肝炎、脂肪肝 ちなみにGーgtp1850
医者、看護師共に驚きのあまり震えていた
中年の自覚はないでもないが同年代に比べてはるかに若い自負がある。
そう!ようはコナン君みたいなものである
六本木に軽く飲みに行けばきらびやかな女子たちからすぐさまラインを聞かれ交換でもしようなら最後、平日の夜はひっきりなしに飲もう飲もうと連絡がくる。
土日の週末であればまだ時間は作れるのだが皆私の美しすぎる本命の彼女がいると思い込んでいる為かお誘いのためしが来たことはない。
おちゅうが魅力的すぎて勇気がでないのは重々わかるが時には積極的な行動も必要であるとは思う。
そう金足農の2ランスクイズのように。
なんにせよ魅力的すぎるのも不便なものだと思う今日この頃である。
さて話を戻すと、、、、
結局わざわざレントゲンの結果をCDRに焼いたものを紹介状をそえて中目黒にある基幹病院にいくことになりCTの検査をうける。
「おちゅうさん。結核の青7上段です。BIGかRを確かめるので目押しをお願いします。」
痰の検査をして確定診断をするらしい。
「結核?はてこの平成の時代にこの吾輩がそのような遺跡のような病にかかるはずはありませんが」
「このリーチ目を見る限りほぼまちがいありません」
おもむろにマスクを渡され診察室をおいだされ、仕切りのある1畳ほどの部屋で加湿器にマスクをつけた物みたいのをすいながら試験管のようなものに痰を吐くようににいわれた。
男性なら経験があると思うが大事な時に勃たなかったり、中折れしたりするのと同じように、いきなり痰を出せと言われても出せないものは出せない。
仕切りの向こうでは醜女の看護師がまだかまだかと奇声を上げている。
もちろん勃つはずもない。
結局家でだしてまた明日持ってくることになった。
しかたないビデオボックスにでもいって好みの女優をみて出すことにしよう・・