結核日記~その9~

9月も半ば過ぎ。

 

結核疑いから早1ヶ月。まだ詳しい結果分からずであったが仕事は出ていいとの事なので出勤をすることにした。

 

具合は若干悪いし、咳もあいかわらずだ。でも移すことはないという大義名分!水戸黄門の印籠なみのお墨付きがある。堂々生活しよう!

 

町をうきうきとあるく。空気がうまい。人々におはよーと声をかけたくなった。

今後の人生社交的に明るく生きようと固く決めた日でもある。

 

ごほっごほっ

 

目の前歩いてる人が嫌そうな顔をして振り向いた。

いやいや、マスクしてるし。

 

ごほっごほっ

 

また別の人に迷惑そうな目でみられた。

我慢の限界だ。目の前まで足早に歩き思い切り睨みつけてやった。

 

他人は他人。ゴーイングマイウェイが一番である。

 

さて。出勤である。

変に皆に心配されるのも嫌だし明るく大した事ないふるまいでいこうと決めていた。

復活したおちゅうを嬉しがって涙ぐまれてもいやだし何事もなかった状態にしたい。

 

しかし、、、、

 

「ほんと大丈夫なんですか?」疑り深い    Y

「ちかよらないで」     ばい菌扱いする I

「マスクはずさないで」   ばい菌扱い2  S井

「生きてたの?」      大物弁護士   O野

 

ああ結核をうつしたい

 

ただやはりしった顔とくだらない会話をするのは気持ちがまぎれる。

このまま病気もまぎれればいいのに。

なにはともあれ半月後に向けて今を楽しもう!

 

ごほっごほっ

 

シンクに行って痰を吐く

 

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あれ?なんか赤いのが混じってる

 

これはもしや

 

け、血痰

 

ホント働いて大丈夫なのかな?

 

ちびまるこちゃんによくある顔に線が入った。